
- コラム
K・I 笑顔通信 No.37「歯が抜けた場所、放置していませんか?」
2025年7月1日(火)
みなさん、こんにちは。
いよいよ夏本番!蒸し暑い日が続きますが、体調は崩されてませんか?
今回の笑顔通信のコラムは、『歯が抜けた場所、放置してませんか?』です。
放置することで起こる影響や治療の選択肢などについて、ご紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。
歯が抜けた場所、放置していませんか?
「1本くらい歯がなくても、別に困らないし…」そう思って、そのままにしていませんか?特に一番奥の歯が抜けた場合、「見えないし、噛むのもなんとかなるから」と放置してしまう方は少なくありません。ですが、実はこの“放置”がさらなるトラブルのはじまりとなり、お口全体の健康だけでなく、顔つきや体のバランスにまで影響を及ぼす可能性があることをご存知でしょうか?
歯は1本ずつ独立しているように見えて、実はすべてが連携し合いながら働いています。1本でも抜けると、そのスペースを埋めるように周囲の歯が少しずつ動き始め、かみ合わせのバランスが崩れていきます。とくに、反対側の歯が伸びてくる「挺出(ていしゅつ)」や、隣の歯が傾いてくることで、全体の歯並びが乱れ、かみ合わせがゆがんでしまうのです。
その結果、本来均等に分散されていたはずの噛む力が一部の歯に集中し、健康な歯にも過剰な負担がかかるようになります。これにより、歯周病の悪化や、新たな歯の喪失へとつながってしまうことも珍しくありません。まさに、「1本の欠損が、次の1本を失う引き金になる」― そんな悪循環が始まってしまうのです。
また、奥歯は”噛む力の要”ともいえる大切な存在です。奥歯がないことで、食事中にうまく噛めず、消化器官に余計な負担をかけることもあります。噛めないと、よく噛まないで食べられるやわらかい食品を選ぶようになり、栄養バランスも偏りがちです。しっかり噛めないことで、食事の楽しみが減ってしまうことも、見逃せない影響です。
さらに、見た目にもさまざまな変化が現れてきます。歯は単に噛むためだけのものではなく、顔の輪郭や表情筋を内側から支える土台でもあります。奥歯を失うと頬が内側に凹みやすくなり、顔全体がやつれたように見えたり、老けた印象を与えたりすることがあります。
また、片側だけで噛む癖がつくと、顔の筋肉の使い方に左右差が生じ、顔のゆがみやバランスの崩れにつながることもあります。
では、どうすればいいのでしょうか。
大切なのは、「これ以上歯を失わないために、今できることを考える」ことです。抜けたままにせず、インプラント・ブリッジ・入れ歯など、その場所に合った適切な方法で歯を補うことが、他の歯を守ることにもつながります。
見た目の改善だけでなく、しっかり噛めること、他の歯の寿命を延ばすこと、そして将来の健康を守ることを目的に、私たちと一緒に最適な方法を見つけていきましょう。
「昔抜けたままの歯がある」「最近歯が抜けたけど、そのままにしている」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。今対策をすることで、これからの毎日が大きく変わります。
放置せずに行動することが、“歯と体の健康を守る第一歩”です。
福岡市中央区今泉 F-style K・I DENTAL OFFICE(エフスタイル ケーアイ デンタルオフィス)