
- コラム
No.36 笑顔通信 「生涯自分の歯で食べるための Dr.伊藤流歯磨き術」
2025年5月1日(木)
こんにちは。
新緑がまぶしく、爽やかな風が心地よい季節になりましたね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
ゴールデンウィークで生活のリズムが乱れがちなこの時期こそ、お口の健康を見直す良いタイミングです。
今月も皆さまのお口の健康に役立つ情報をお届けしてまいります。
今月のコラムのテーマは「生涯自分の歯で食べるためのDr.伊藤流歯磨き術」です。
では、ご覧ください(^O^)/
生涯自分の歯で食べるためのDr.伊藤流歯磨き術✨
前号の笑顔通信で私(伊藤)の使っている電動歯ブラシのチョットした紹介記事が
ありましたが、もう少し詳しくお話ししますね。
歯磨きは毎日すること、「命の入り口」を支えている結構大事な作業です。
でも、「磨いています」けど「磨けてない」方が大変多いんです。残念です。
私は自宅では普段、2種類の歯ブラシを使っています、手動歯ブラシと電動歯ブラシです。
2つの歯ブラシを使うのは目的が違っているからです。
手動歯ブラシは歯と歯の間の隙間(歯間鼓形空隙『しかんこけいくうげき』と言います)
に入った食べ物の残りや細菌をブラシの毛先で弾くように掻き出すことが目的です。
もちろんこの手動歯ブラシでも歯の表面も清掃しますが、メインは歯と歯の隙間に入った
汚れや細菌を掻き出すこと。
細菌も生き物ですからせっかく作った住処(歯垢)を1日に2回も3回も壊されては
たまらないのでこの洞窟のような隙間に身を潜めています。
ブラシの毛先の先端をこの隙間に入れて弾き出すには電動ではできない手の微妙な動きが
必要です。そういう使い方をした私の使い古し歯ブラシは皆さんのとは少し違った形になっているのが分かりますか。(下図)
電動歯ブラシはブラシが回転するか、前後または左右に動くタイプが多いですが、
私が使っているのはブラシが振動して歯の表面を軽くたたくタッピングタイプです。
ブラシが回転や前後・左右に動くタイプより清掃力は少し弱いのですが、その分歯や歯ぐきを傷めるリスクが低いですし、バイブレーションで歯ぐきや歯根部の血流も良くなることを
期待しています。タッピングタイプの電動歯ブラシは強く歯に押し付けないことがコツ。
押し付けると振動が抑えられて汚れがよく落ちません。軽く歯に当ててブラシの毛先を
歯の表面で踊らせるような感覚で使います。
民放のテレビは大体15分毎くらいにコマーシャルが入るのでCMから次のCMまでの時間
テレビを見ながらテレ~っと磨くので私は「テレテレ磨き」と呼んでいます。
糖質をたくさん摂った日はこれにフロスや歯間ブラシなどを動員して歯間鼓形空隙を特に
丁寧に清掃します。その後マウスウォッシュでクチュクチュすれば完璧です。
私はもうだいぶ前から後期高齢者です。でも歯は1本も無くなっていません。
28本そろって、食べたいものを食べたいだけ食べられるのはとても幸せなことです。
あなたも8020と言わず、ぜひ8028に挑戦してくださいね。
福岡市中央区今泉
F-style K・I DENTAL OFFICE(エフスタイル ケーアイ デンタルオフィス)