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K・I 笑顔通信 No.33「フッ素ってどんなもの?」

2024年12月3日(火)

みなさん、こんにちは!

12月に入り、街はすっかりクリスマス一色になり、一段と華やかさを感じますね🎵

今年も残り1ヶ月。体調管理に気をつけて元気に年を越しましょう(^-^)

 

さて、今回のK・I笑顔通信のコラムは「フッ素ってどんなもの?」です。

フッ素という言葉は、よく耳にすると思いますが、実際にどのようなものなのか…

気になりますよね。

ぜひ、ご覧ください。

 

 

 

 

フッ素って

どんなもの?

ー安全性と歯に良い理由を解説ー

歯医者さんや歯磨き粉のCMでよく聞く「フッ素」。虫歯予防に良いって聞くけど、そもそもフッ素って何?安全なの?なんて思ったことありませんか?今回は、フッ素についての基本から、歯科での役割まで、わかりやすくお話しします。

 

フッ素とフッ化物って違うの

 「フッ素」とは、自然界に存在する元素のひとつで、元素記号では「F」と表されます。しかし、フッ素は非常に反応性が高く、単独ではほとんど存在せず、必ず他の物質と結びついて安定した形になります。その中で特に重要なのが「フッ化物」ですが、フッ化物を理解するためには「無機フッ素化合物」「有機フッ素化合物」という2つの分類について知る必要があります。

 「無機フッ素化合物」は、フッ素が金属や水素などと結びついた化合物を指し、歯科でよく使用されるフッ化ナトリウム(NaF)やフッ化第一スズ(SnF₂)等が含まれます。無機フッ素化合物は、主に虫歯予防や歯の再石灰化を促す目的で使用されており、安全性や有効性が長年にわたって研究されてきました。これらの無機フッ素化合物は、適切な量で使用すれば安全であり、歯の健康を守るために欠かせない存在です。

 一方で、「有機フッ素化合物」は、フッ素が炭素と結びついた化合物を指します。この中には、近年環境問題で話題になっているPFAS等が含まれます。PFASは耐久性が高く、防水や撥油性を持つため、フライパンのコーティングや防水スプレー、食品包装などに広く使用されてきました。しかし、PFASは自然界で分解されにくく、「永遠の化学物質」と呼ばれるほど残留性が高いことが問題視されています。また、環境や人体への悪影響が指摘され、世界的に使用の見直しが進んでいます。

 

歯科で使うフッ化物は無機フッ素化合物!

 ここで重要なのは、歯科で使われる「フッ化物」は「無機フッ素化合物」であり、有機フッ素化合物とはまったく別物だということです。無機フッ素化合物は、虫歯予防効果が科学的に実証されており、厳しい基準のもとで安全に使用されています。一方で、有機フッ素化合物であるPFASは、歯科用途では一切使用されていません。

 

フッ化物って安全なの?

 それなら「フッ化物も体に悪いんじゃないの?」なんて思うかもしれません。でも、これは濃度の問題。歯科で使うフッ化物や、市販のフッ化物入り歯磨き粉は、どれも安全な範囲で使えるように作られています。たとえば、歯医者さんで行うフッ素塗布。あれは歯の表面にだけ作用するから、体に入る量はごくわずかです。歯磨き粉も同じで、飲み込まないように気をつければ全然心配いりません。特に小さな子どもが使う場合は、親御さんが見守ってあげると安心ですね。

 

フッ素を上手に取り入れよう!

 フッ化物が「虫歯予防に効く!」と言われる理由は、ズバリ「歯を強くする」「再石灰化を助ける」「虫歯菌の活動を抑える」の3つの働きがあるからです。でも、どんなに良いものでも、使い方を間違えたら効果が薄れてしまいます。歯医者さんで定期的にフッ素塗布をしてもらうこと、日常的にフッ化物入りの歯磨き粉や洗口液を正しく使うことが大切です。

 

 フッ素についてちょっと詳しくなれましたか?疑問や不安があれば、気軽にスタッフに聞いてくださいね。あなたにピッタリのフッ素ケアを一緒に見つけましょう!

 

福岡市中央区今泉

F-style K・I DENTAL OFFICE(エフスタイル ケーアイデンタルオフィス)