- コラム
K・I 笑顔通信 No.29「インプラントってホントに良いの?」
2024年5月8日(水)
こんにちは。
F-style K・I DENTAL OFFICEはおかげさまで開院3周年を迎えることができました。
これまで支えていただいた皆様に心から感謝いたします。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、みなさんはインプラントについてどの程度ご存知でしょうか?
インプラントって聞いたことあるけど、詳しいことはよくわからないって方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなインプラントについてのコラムです。
インプラント治療には良い面もあれば難しい面もあることを理解した上で治療を受けることが大切です。
インプラントについて考えている方、考えていない方も含め、今後の参考にぜひご覧ください。
インプラントってホントに良いの?
インプラント治療は、失った歯を回復させ、今まで通りの噛む機能と自然な笑顔を取り戻すための優れた治療法です。しかし、昨今のインプラントによるトラブルの報道などもあり、その効果や適応性について疑問を持たれる方も多いことでしょう。では、インプラント治療は本当に良い選択肢なのでしょうか?一緒にその魅力とポイントを探ってみましょう。
良い面も悪い面もあります
インプラント治療には良い面もあれば悪い面もあります。良い面としては、他の代替方法よりも自然な噛む感覚と見た目を実現できること、長期的な耐久性、そして周囲の歯への負担の少なさが挙げられます。しかし、手術や治療に伴うリスクや費用、また、条件が不適切な場合もあることを理解しておくことが重要です。例えば、インプラント治療は顎の骨の状態に依存します。骨の量が不十分な場合、追加の手術や骨の移植が必要となる場合もあります。また、手術後のケアや定期的なメインテナンスも他の歯と同様に必要です。
インプラントが向いている人
インプラント治療は、一般的に健康であることが前提条件ですが、歯を失った方々にとっては多くの場合、最適な治療法となります。特に部分的な歯の欠損やすべての歯の欠損がある場合、または入れ歯やブリッジが合わないと感じる方にとっては、インプラント治療が向いていると言えるでしょう。
インプラント治療の最適な症例は、歯を失った方々の中でも、特に下顎の後方の歯を失った方や中間の歯を失って隣の歯が健全な方、さらに多数の歯を失った方にも適しています。
インプラントが向かない人
一方で、インプラント治療が向かない場合もあります。
口の中の問題として、骨の量が十分にない場合、歯周病の既往がある場合は、インプラント治療が難しくなることがあります。骨の量を増やす手術によりインプラント治療ができるようになることも多いですが、そのぶん手術時間が長くなったり、費用がかかったり等の負担は大きくなります。歯周病もインプラント治療のリスクとなるので、残っている歯の歯周病治療が終了していない人は、必ず事前に治療してからになります。治療をせずにインプラント手術をすると、歯周病菌がインプラントの土台である骨まで溶かしてしまい、結果としてインプラントが抜け落ちてしまうこともあるのです。定期的なメインテナンスに通えない方も向いていないと言えます。
全身的な問題として、重度の糖尿病や高血圧、心疾患など全身疾患があるとインプラントの手術のリスクとなりますので、状態によっては治療が受けられないことがあります。また、喫煙もインプラントの寿命を短くすることが知られていますので、禁煙してからインプラント治療を開始することが長持ちさせることに繋がります。
インプラント治療…本当に”私”に合ってる?
インプラント治療は、適切な症例では優れた解決策となりますが、患者様それぞれの状況や希望によって適否が異なることを理解することが重要です。
当院では、カウンセリングを通してあなたにとって最良の治療を一緒に考えていきます。自然な笑顔と快適な噛み合わせを取り戻すために、インプラント治療の可能性を検討してみましょう。