- コラム
K・I笑顔通信NO.27「むし歯予防最前線」
2024年1月15日(月)
新年あけましておめでとうございます。
本年もお口を通して皆様の健康をサポートし、安心して通院していただけるよう努めて参ります。
2024年もF-style K・I DENTAL OFFICEを宜しくお願い致します。
さて、今年最初のK・I笑顔通信のコラムは「むし歯予防最前線」です。
むし歯になりにくくするためには自分のリスクに合わせた毎日のケアがとても大切です。
どうぞご覧ください。
むし歯予防最前線 〜正しくケアできていますか?〜
「昔から歯が弱くて…」と頻繁に歯科医院に通っているのに何度もむし歯(う蝕)ができてしまう方いませんか?むし歯を削って埋める治療だけでは皆さんのむし歯はなくならず、根本的に解決していくにはむし歯の原因への対処が必要になってきます。 現在では、むし歯は特定の細菌によって引き起こされる感染症ではなく、さまざまな細菌が関わり合いながら、環境の変化によって起こる非感染性の疾患と考えられ、生活習慣病なのです。
むし歯は予防できる!!
むし歯の基本的な予防法は、以下の3つがポイントです。
①むし歯菌のえさとなる糖の摂取回数を減らすこと
むし歯菌のえさとなる糖(発酵性糖質)を減らすには、摂取量を減らすことも大切ですが、それ以上に飲食の回数や、お口の中に残りにくいものを選ぶなどの配慮が必要です。スポーツドリンクや甘い缶コーヒーなどもこまめに摂取する場合は要注意です。砂糖だけがむし歯の原因と思い違いをしている方もいますが、実際にはハチミツや果物・果汁なども砂糖と同様にむし歯の原因となります。糖を含む飲食を1日4回以下にするとむし歯リスクを低く抑えられると言われています。
②歯磨きでむし歯菌を減らすこと
歯の表面にむし歯菌が付いていなければ、糖を摂取してもむし歯にはなりません。1日2回以上歯磨きする人は、2回未満の人に比べてむし歯が少ないということが分かっています。電動歯ブラシは手用歯ブラシよりプラークを減少させる効果があると言われているので、普段手用歯ブラシで磨き残しが多い方が電動歯ブラシを使うと大幅に改善するかもしれませんね。一方で、フロスによるむし歯予防効果は明らかにはなっていませんが、歯周病や露出した歯の根のむし歯予防にはフロスや歯間ブラシは不可欠と考えています。
③フッ化物配合製品を使用して歯を強くすること
歯磨きでは、丁寧に磨くのに加え、フッ化物配合歯磨剤を使用しましょう。フッ化物は歯質を強くするだけでなく、再石灰化を促進します。また、フッ化物がお口の中に長く残っているほど、再石灰化は促進されます。ですので、できるだけフッ化物をお口の中に残すようにするため、歯磨きの後はお口をゆすがないようにするか、ごく少量の水で1回だけゆすぐようにしましょう。さらに、むし歯のリスクが高い方には就寝前のフッ化物洗口剤の併用も効果的です。
むし歯のリスクは人により異なる!!
人によって、むし歯のなりやすさには差があります。 例えば、風邪をひきやすい人は、マスクをしたりうがいをしたりと、一般の人よりも予防を心がけると思います。むし歯も病気なので、たとえ同じ食事、 同じ生活習慣をしていても、なりやすい人、なりにくい人がいるのです。自分のリスクに合わせたお口のケアを心がけていきましょう!
福岡市中央区今泉
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