- コラム
K・I笑顔通信 NO.15「歯の一生について考えてみよう」
2023年1月4日(水)
みなさん、こんにちは!
輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。今年は暖かいお正月でしたね(^^)
今年も皆様の健康のお役に立てる様、「K・I笑顔通信」を定期的にお届けいたします♪
2023年初めのK・I笑顔通信は、歯の一生について考えてみようです。
せっかく治療した歯が何度も虫歯になると…この歯はどうなると思いますか?
歯の寿命を延ばす為にも、歯を長持ちさせる為にも、一度ご覧ください。
「歯の一生について考えてみよう」
自分の歯は今後どのくらい持つと思いますか?
日本の歯科治療の多くは、やり直しの治療と言われています。
一度治療した歯が一生問題なく使用できれば良いのですが、なかなかそうとはいかず虫歯になって治療の繰り返しになっていませんか?
1本の歯に対して治療できる回数は、平均すると「4〜5回」が限界とも言われています。
それを図で示したものが「治療修復のサイクル」で、以下の流れで歯は悪くなっていきます。
①健康な歯が小さな虫歯になると、虫歯の範囲が小さいためまずはコンポジットレジンというプラスチックの詰め物
をすることが多いです。コンポジットレジンの使用年数に関しては、少しデータは古いですが、平均5.2年でやり直
しになると言われているので、虫歯や外れるなど何かしらの理由で再治療が必要になります。
②再治療になると虫歯の範囲が今までより大きくなるので、次はインレーと言う大きな詰め物が必要になります。
ここで、メタルインレーという銀の詰め物の場合、使用年数は平均5.4年で、虫歯や外れたりすることによって再治
療となってしまいます。
③メタルインレーがダメになると、虫歯が歯の神経のところまで進行し神経を取り除くことが多く、その場合はクラ
ウンという被せ物を入れることになります。メタルクラウンという銀歯の場合、使用年数は平均7.1年とされています。
④メタルクラウンがダメになる時には、虫歯が重度に進行したり歯が割れたりすることも多く、そうなると抜歯となってしまいます。
このような流れで限界を超えた歯は抜歯に至り、多くの場合は失った歯のところに対する次の治療が必要となります。治療とは言っても、元通りの状態まで戻るわけではなく、人工物で歯を補っているに過ぎないのが現状です。歯を再生する研究も進んではいますが、身近なものになるのは何十年先のことでしょうか…。歯の数が少なくなると残った歯への負担が徐々に大きくなり、お口全体の健康を維持すること自体が徐々に難しくなってしまうのです。
歯の寿命を延ばしてしっかり噛んで食事をして健康を維持するためには、この悪い流れを断ち切っていく必要があります。
では、どうすればこの流れを回避して歯を長持ちさせることができるか考えてみましょう。
○『治療を行わなくて済むように、リスク管理を行い、ケアと定期健診を欠かさない』
日々の歯磨きで自分自身で100%すべての汚れを落とすことができるのであれば必要ありませんが、
溜まった汚れが虫歯や歯周病を悪化、進行させていくので、定期的なプロによるケアと定期健診は必要不可欠です。
○『次のステージに進まないように、早期発見・早期治療を心がける』
どんなにお口のケアを頑張っても、虫歯菌や歯周病菌はお口の中に常に存在する菌なので虫歯や歯周病
のリスクをゼロにすることはできません。そこで、小さな虫歯でも大きくなる前に治療を行った方が良い
ですし、フロス(糸ようじ)が引っかかるような詰め物・被せ物なら虫歯や歯周病のリスクを下げるため
に治療しておいた方が良いでしょう。
○『治療の際には、再治療にならないように、長持ちする治療をする』
治療が必要になった歯を今までと同じように治療したのでは、悪いサイクルは断ち切れないので、適切
な材料を使い、適切な方法で治療を行うことで悪くなるリスクを下げて長持ちさせることができます。
患者様によって抱えるリスクや問題、悩みは様々です。F-style K・I DENTAL OFFICEは「健康な人・健康になりたい人のための歯科医院」として皆様の健康のために、患者様一人ひとりに真摯に向き合い、それぞれの抱える問題に対して最善の治療を提案し、悩みを解決していきます。些細なことでも構いませんので、気になることがあればお気軽にご相談下さい!