- コラム
K・I笑顔通信 NO.9 「知覚過敏について」
2022年7月1日(金)
みなさん、こんにちは!
あっという間に梅雨が明けて夏らしくなりましたね!
暑い日々が続くと、冷たい物が恋しくなります。
冷たい食べ物を食べると、歯がしみる方も多いのではないでしょうか?
今回は、知覚過敏について詳しくご紹介します!ぜひご覧ください(^^)♪
『その歯の痛み、ホントに知覚過敏ですか?!』
冷たいものを食べるとキーンとしみたり、甘いものを食べるとズキッとする痛み。「歯がしみる」って、とってもつらいですよね。
知覚過敏は、歯の外側をおおっている硬いエナメル質が削れたり、欠けたり、割れたりすることによって、歯への刺激が神経に伝わって生じる症状です。単なる一過性の痛みだと思われがちですが、実はむし歯(う蝕)などの初期の痛みととても似ているので、診断も意外と厄介ですし、治療も長期にわたる場合があり気長に付き合っていく必要があります。
「しみる歯」にはどんな問題が起きているの?
エナメル質が失われ、象牙質がむき出しになった歯はしみやすくなります。そういう歯すべてがしみるわけではありませんが、歯ぎしりによる歯の咬耗や欠け、ゴシゴシ歯磨きの摩耗、すっぱい飲食物や胃酸による酸蝕。そのほか、歯周病で歯ぐきがやせてむき出しになった歯根や古い詰め物の周りの欠け、ヒビなどがある大人の歯は要注意です。
しみる症状の原因は?知覚過敏リスクをセルフチェック!
無意識に続けている生活習慣や癖がエナメル質を削り、つらい症状につながっているのかもしれません。
当てはまる項目はありませんか?
□歯ぎしり、食いしばりしていませんか?……過剰な力は歯のヒビ、欠け、咬耗、詰め物や被せ物の傷みの原因になります。
就寝中につけるマウスガードもおすすめです。
□ゴシゴシ磨きはやめましょう……歯磨きで歯を摩耗させたり、歯ぐきを痩せさせていませんか?
□歯磨き不足も大きなリスク……歯垢がベッタリつくと、歯垢に棲むむし歯菌が出す酸がそのなかに留まって
歯の表面に沈着し溶かしてしまいます。
□すっぱい物の摂りすぎにご注意を!……健康のため積極的に柑橘類や酢を摂るかたが増えています。
すっぱい物は体には良くても歯には悪いことも。
□熱中症予防に、なに飲んでいますか?……暑い季節の熱中症予防やスポーツ中には水分補給が必須。
ただ、イオン飲料は意外と酸性度が高く、こまめにチビチビ飲むたび歯が溶けやすくなります。
普段はなるべく水やお茶にしましょう。
知覚過敏の治療は段階的に進めます
知覚過敏といっても、生活習慣を変えれば治る軽度のものから、神経を取る必要のある重度のものまで、
原因と深刻度はさまざま。小さな処置から試し、段階的に原因を鑑別しながら進めます。
STEP0 日常生活に知覚過敏のリスクがないか問診、検査、生活習慣指導、食事指導、歯磨き指導。
STEP1 元に戻せる治療法で試しながら、症状が改善するか経過をみます。症状を抑える薬の塗布など。
STEP2 治らなければ次の治療ステップへ。歯のコーティング、マウスガードによる歯ぎしり対策など。
STEP3 治らなければさらなる治療へと進みます。噛み合わせの調整、詰め物のやり直し、歯根を歯ぐきで覆うための歯周外科手術など。
STEP4 どうしても改善しない場合は、歯の神経を抜く。(原因次第では時には抜歯になることも)
たかが知覚過敏?!されど油断は禁物です
「知覚過敏なんて、治療を受ければその場で治る」などと思っていませんか?外部の刺激によって興奮した神経がクールダウンするには、ある程度の時間が必要です。丁寧な歯磨きを続けながら、少し気長に改善させていきましょう。歯磨きが足りないと、歯垢が蓄積し知覚過敏の悪化や再発の原因にもなります。やわらかい歯ブラシを使ってやさしくお手入れしていきましょう!知覚過敏用の歯磨き剤の使用もオススメです。
いかがでしたか?夏に冷たいアイスやビールを思いっきり楽しむためにも、
思い当たることがある場合はお早めにご来院くださいね!
福岡市中央区今泉
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