子供の矯正について

子供の矯正には大人の矯正と違って「成長の予測」が必要です。
子供は毎日成長・発育(※1)しています。その「変化の予測」ができていなければ矯正は成長を後追いする不安定な治療になります。
治療技術の進歩によって乳幼児期の矯正も可能になってきましたが、一般的には「成長の予測」の最初で最良のタイミングは乳歯から大人の歯に変わり始める「幼稚園年長から小学校低学年」の間です。
大人の歯に生え変わり始めると口が営むさまざまな機能の学習が盛んになります。
不正な歯並びや噛み合わせなどはそれらの機能の発達・発育の障害になります。
不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い状態)は大きく2つのタイプに分けられ、そのタイプによって治療の時期や方法が違うので、まずその見分けをきちんとすることがとても重要です。
- ※1 成長:器官や組織の形や寸法が増大すること
発育:器官や組織の機能や能力が拡大、向上すること
歯性不正咬合
主に歯の生え方や並び方に問題のある不正咬合。
永久歯の歯並びが完成する女子は12~13才、男子は14~15才頃まで待つことが多いです。
顎性不正咬合
歯の生え方や並び方だけでなく、歯が生える土台となる上顎や下顎に問題のある不正咬合。
幼稚園年長~小学校低学年の間に第Ⅰ期治療として、顎を正しい成長パターンに戻します。
その後は定期観察をしながら成長が終わるのを待ち、必要であれば第Ⅱ期治療(仕上げの治療)を行います。
当院の矯正治療のこだわり
矯正専門の歯科医師による矯正治療

当院の矯正担当医は、日本矯正歯科学会認定の認定医の資格を持っています。
豊富な臨床経験と高度な専門知識を持ち、矯正医の育成も行う立場にある矯正治療のエキスパートです。
そのため、複雑な症例にも幅広く対応でき、一人ひとりに適した治療計画を立てることが可能です。
歯並びやかみ合わせの改善はもちろん、将来の口腔機能や健康面まで見据えた治療を受けられるのが大きなメリットです。安心して相談できる高い専門性が強みです。
小児矯正の種類
ワイヤー矯正

お子さまのワイヤー矯正は、歯に小さな装置(ブラケット)を取り付け、ワイヤーの力で少しずつ歯を正しい位置へ動かしていく治療方法です。
永久歯が生えそろう時期に行うことが多く、歯並びやかみ合わせをしっかり整えることができます。
見た目の改善だけでなく、将来的なむし歯や歯周病の予防、正しい咀嚼や発音にもつながる点がメリットです。
成長期のタイミングを活かし、効率的に治療を進められるのが特徴です。
メリット
- 幅広い症例に対応できる
- 自己管理が不要
- 治療実績が豊富で信頼性が高い
- 確実な歯の移動が期待できる
デメリット
- 見た目が目立つ
- 食事や歯磨きがしにくい
- 痛みや違和感を感じることも
- 金属アレルギーのリスク
アライナー型矯正 (マウスピース)

お子さまのマウスピース型矯正(インビザライン)は、透明な取り外し可能なマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく治療方法です。
目立ちにくいため見た目を気にせずに矯正でき、食事や歯みがきの際には外せるので清潔を保ちやすい点も特徴です。
成長期に合わせて歯並びや顎の発育をサポートできるため、将来的な歯並びやかみ合わせの安定にもつながります。
痛みが少なく、快適に続けやすい矯正方法です。
メリット
- 透明で目立ちにくい
- 取り外しができるので食事や歯磨きがしやすい
- 痛みや違和感が少ない
- 金属不使用のため金属アレルギーの方も安心
デメリット
- 適応できない症例がある
- 自己管理が必要(1日20時間以上の装着)
- ワイヤー矯正より治療費が高い
- 紛失、破損のリスクがある
矯正治療にはさまざまな方法があり、患者さまのお口の状態に合わせて最適な治療法を幅広くご提案いたします。
お支払い例
小児矯正
中程度の難しさの受け口を1年間治療して、その後6ヶ月間経過観察した場合
初診相談料 ※レントゲン撮影1枚分を含んでいます |
0円 |
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検査料・診断料 | 27,500円 |
装置料・技術料 ※難しさ、見積もり治療期間等によって変わります |
330,000円 |
調整料(月1回/1年で12回) | 4,400円〜5,500円 |
観察料(3回) | 2,200円 |
合計 | 447,700円〜460,900円 |
- この試算はあくまで一般的な目安で、個々の状況で費用は変わります。
- 装置料金は一般的な金属素材製で見積もります。目立たない装置などオプションは別途料金が必要です。
- 矯正料金の分割支払いは可能です。
- 料金は税込表示です。