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2025.12.03

K・I笑顔通信NO.40「私たちの体を守るー免疫防御の”輪”とは?」

みなさん、こんにちは。
空気がぐっと冷え込み、冬の訪れを実感する季節になりましたね。
街中ではクリスマスのイルミネーションが輝き、帰り道の足取りもつい軽やかになってしまいます。

年末が近づき、何かと慌ただしい時期かと思います。
どうぞ体調にはお気をつけてお過ごしください。
「輪」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
指輪、輪ゴム、花輪、人の輪……さまざみなさんは何を思い浮かまなイメージが広がりますね。

12月の笑顔通信のコラムでは、たくさんある”輪”の中から、私たちの体をウイルスや菌から守る免疫防御の仕組みである「ワルダイエルの輪」を取り上げています。
ぜひご覧ください。

 

 

ワルダイエルの輪

「ワルダイエルの輪…? 何、それ?」歯科医療に携わっている人でもそう聞き返してくる、ほとんど知られていない。
でも、とても大切な「輪」。今回はそのお話。
私たちの体は約37兆個の細胞の塊。その塊が生きていくために37兆個の細胞は昼夜を問わず
休むことなく必要なものを取り入れ、使い終わって不要になったものは排出する活動を続けています。
そのために体には「もの」が出入りするための「孔(あな)」があります。
口、鼻、耳、肛門、尿道口、小さくて見えないけれど圧倒的な数の毛穴。
これらの孔のおかげで私たちは生き続けていけます。
中でも口は最大で最も多機能な「孔」ですが、それだけに病原体や有害な物質も入ってきます。
そのため口には他の「孔」より厳重な防御システムが備わっています。

① 唾液 : 唾液にはシスタチンや免疫グロブリンなどの抗菌、抗ウイルスの機能をもつ成分が多数含まれています。

② 歯肉溝浸出液(しにくこうしんしゅつえき) : 歯の生え際にある歯肉溝(歯肉ポケット)からリンパ液に似た液体が絶えず分泌されて歯や歯肉の表面を清潔に保ち、保護しています。

③ 口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ) : 口の中の表面を覆っている粘膜上皮が病原体や有害物質の侵入を防いでいます。

④ 免疫細胞 : 粘膜上皮の防護壁が破られると直ちにマクロファージなどの免疫細胞が出動して攻撃します。

⑤ ワルダイエルの輪 : 病原体や有害物質が体内に入っていかないように咽頭(のどの入り口)を取り囲むように配置されたリンパ組織の輪状構造。←これが今回の主役

ワルダイエルの輪は4つの主要なリンパ組織でできています。

「ワルダイエルの輪」を始めとする免疫・防御システムのおかげで私たちの臓器や組織器官は元気に働くことが
できています。口の中を清潔で健全に保つこと、それが健康な体の入り口です。
ところでなぜ「ワルダイエル」と呼ばれているのか、それはこの免疫システムを発見したのがドイツの『ハインリッヒ・ウイルヘルム・ゴットリーフ・フォン・ワルダイエルーハルツ』という人だから。この人、いつもフルネームで署名してたのかな?

 

12月限定で、歯ブラシや歯磨き粉などの感謝セールを実施しております。
物販のみでのご来院も大歓迎ですので、どうぞお気軽にお立ち寄りください(*^-^*)

寒い日が続きますが、どうかご自愛ください。

 

福岡市中央区今泉

F-style K・I DENTAL OFFICE(エフスタイル ケーアイ デンタルオフィス)